2018年全日本選手権第1戦関東大会真壁
トライアル国際A級ライダー 三塚政幸儀にはかねてより病気療養中のところ9月8日午前1時30分にご逝去されました。
享年56歳
心から哀悼の意を表しますとともに、下記により仏式にて執り行われます通夜および告別式の日程をご通知申し上げます。
喪 主 三塚 巌 様(故人のご尊父様)
通 夜 9月13日 18時より
告別式 9月14日 12時30分より
火 葬 9月14日 14時より
斎 場 葬儀社 杉浦本店 横浜市磯子区滝頭2-28-5
0120-42-6644
三塚政幸氏は1985年に関東トライアル選手権(山梨県真木)にて、ジュニアクラスで初優勝し、その後1986年にIBへ昇格、1988年にはIAへ昇格と 順調に頭角を現していきました。この頃から世界を意識しはじめ(株)三留モーター商会で メカニックとして働きながら週3日はトライアルマシンに乗り、身体をつくるために 拓殖大学の服部先生のシステム運動学に基づいたトレーニングも受けておりました。
1989年には3ケ月間のイギリス修行へ行き、当時 世界のトップライダーであったミック アンドリュースの家に下宿して練習を重ね、イギリス国内選手権、また イギリス、北アイルランド、イタリアで開催された世界選手権にも出場しました。この時期はマシンのトレーニングの他に、エアロビクスとウェイトトレーニングも練習メニューに 取り入れていたそうです。
この後帰国し、全日本選手権第8戦中部北陸大会に出場してIAクラスで3位を獲得しました。
1990年に日本代表として出場したデナシオン(フランス大会)では、チームに貢献し8位を獲得しました。
その他、龍泉洞トライアル、サンシャイントライアル、イーハトーブトライアルなどのツーリングトライアル大会にもエントリーし数々の結果を残しました。特に2009年・2010年のイーハトーブトライアル大会・クラッシッククラスにおいては、二連覇を果たしております。
2018年4月15日・全日本選手権近畿大会(和歌山県・湯浅トライアルパーク)への参戦が 最後となりました。
50歳を過ぎてからもIAライダーとしてポイントを獲得するなど数々の成績を残した まさにレジェンド三塚政幸氏でした。
プライベートでは友人も多く、一緒に スノーボードや水上スキーをしました。海や山を好み、ここ数年は葉山に移り住んで、休日にはサーフィンをしたり、鎌倉ウォークを楽しみました。
昨年4月に体調を崩し、6月には手術をしました。退院後は自ら自分に合った食事療法の本を探して自炊をしておりましたが、残念ながら病気に勝つ事ができず、今年8月1日に体調を崩して入院しました。8月27日には緩和ケア病棟へ移り、小学校時代からのご友人の小野澤夫妻、三留さんご家族、他たくさんのご友人達と穏やかな最期を過ごしました。後で聞くところによると、お見舞いに来てくださる方々のことがわからなくならないように モルヒネの量を減らすことを希望し 痛みをこらえながら、みなさんに礼を尽くしたそうです。
終わりになりますが、三塚氏は、1995年に 私が輸入したスコルパeasyに乗り、その後も私が輸入メーカーを替えるごとにマシンを乗り換え、2018年モデルのシェルコST300まで23年間に渡りレース活動を共に歩んでくれました。
旅立ちの間際まで彼らしい気遣いと優しさを忘れない人でした。
葬儀に参列される方も、いらっしゃれない方も、みんなで三塚政幸氏のご冥福をお祈りしましょう。
三塚政幸氏は、私達の心と共にあります。
(有)アルプスヴァン 秋山 宜仁